木の絵本

ぐるりと山に囲まれた遠野盆地は、内陸と沿岸をむすぶ町として人や物が集まってきました。
人と物といっしょに、いろいろなお話も集まってきました。
伝えられたお話は、お盆のなかをころがるボールのように遠野の人々のあいだで語られ、育っていきました。
そのなかには、伝えられたお話に、遠野の暮らしが織り込まれて新しいお話が生まれたかもしれません。
里山で、まち場で語られたお話のそばには、いつも遠野の森が見守っていてくれました。
遠野の森の木の年輪には、きっとそんなお話もいっしょに重なっているはずです。
遠野の木にそっと耳を澄まして、木の語るお話に耳を傾けてみませんか?
そんな思いをこめて、木の絵本をみなさまにお届けします。

木のキューブがころがって生まれる、豊かな物語世界

おはなし木っこシリーズは、小さなお子さんが手に持ってちょうどいい大きさのキューブ。ひとつひとつ違う木目を楽しみながら、ページをめくるように手の中でころがしながら、お話を読みます。
「むかすあったずもな」「どんどはれ」、遠野の方言もいっしょにお楽しみください。
おかあさんやおとうさん、おばあちゃんやおじいちゃん、おとなの人のひざにのっかって、いっしょに読んでみたら、いいかも。
だれがどすた?は「だれが」「どこで」「なにを」「どうした」という四つのキューブを組み合わせてお話をつくる木の絵本。ひとつのキューブに6つの面がありますから、6×6×6×6で、1296通りのお話ができることになります。だから、へんてこなお話もいっぱい、そこから広がるイメージで心がたのしく弾みだします。

世代をつなげる安心、安全な知育玩具として

間伐材を利用したもくもく絵本の製品は、木の良さをそのまま感じていただくために、塗料を使わず、レーザーで絵や文字を焼き付けて制作しています。

小さなお子さんとおとなの方が世代を超えていっしょに楽しめるものをお届けしたい、それが私たちの願いです。

囲炉裏のまわりでお話を聞くのが、何よりの楽しみだった、その昔、今の暮らしにつなげるような遊びの場づくりに、木の絵本がきっと活躍してくれます。
お風呂のなかで、ぷかぷか浮かべながら、おはなしごっこ。
旅先の電車のなかで向かい合って、おはなしごっこ。

もくもく絵本研究所は、世代をつなげる安心で安全な知育玩具をめざしています。